2021/08/07
連日夏真っ盛りの猛暑日が続きますね (汗) お出かけを控えて家で東京2020オリンピックを見ている人も多いのではないでしょうか (^_^) かくいう私も、俄かスポーツファンになっています!毎日ハラハラ心臓に悪いですが(笑)
さて、タイトルにあるVieSIDとは何かといいますと、Vienna School of Interdisciplinary Dentistry の略であります。毎年夏にオーストリアのウィーン大学で行われる世界中の歯科医師が集まるサマースクールを主催しているスタディグループのことです。やや難しい表現になりますが、人類の進化の観点や、神経生理学などを考慮した機能的なかみ合わせを獲得することを大きな目的として、包括的な歯科治療をしていくことを軸にしています。一般的な歯科医院で行われるような、虫歯の治療をしたり、歯周病の治療や指導をするのとは少し異なります。
毎年オーストリアまで足をのばす先生方を横目に、いつかは行ってみたいなぁ、と思っておりましたが、昨年からは新型コロナウィルス感染症の影響でオンライン開催されておりまして、今年は思い切って参加してみました^^ 正直ウィーンに行くのは物理的にハードルが高く、さらにすべて英語での講義についていく自信が全くなかったので、通訳ありのオンライン開催をとても楽しみにしておりました!
皆さまにも内容をシェアしたいのですが、当たり前のように交わされる講義内の共通認識が完全には理解できていないので、正直講義についていくのがやっとでしたので、少しだけですがお伝えします。
VieSIDのテーマのひとつとして顎関節(がくかんせつ)が挙げられます。顎関節は耳の少し前あたりにある下あごと頭蓋骨との間にある顎を動かす関節のことで、ここのトラブルを「顎関節症」と呼びます。顎がガクガクッとする、ジャリジャリ・パキパキ異音がする、口が開けにくい、口を開けると痛む、など様々な症状があります。多くの場合は多因子性であり、何か一つが原因で起こるわけではないのですが、その大きな原因のひとつとして、かみ合わせの不調和が挙げられています。かみ合わせの不調和によって、顎関節の骨が圧迫されたり、強く擦れて、顎関節の変形が起こるとされています。さらに、頭蓋骨との間にあって下あごの動きを良くする「関節円板」という座布団のような組織があるのですが、強い圧迫によって関節円板に穴が空くことが確認されています。損傷した関節円板は、円滑に下あごを動かすのに支障がでる可能性が高くなってしまいます。
このように、顎関節だけでもかなりのボリュームになってしまうのですが、まだ曖昧なところもあるので、もう少し復習してかみ砕いてからからシェアしたいと思います^^