2019/10/21
この度の台風19号で被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
そしてさらに台風20号と21号が発生して日本列島に接近しているとのことで、被災された地域のなかには大雨が降る予報が出ている地域もあり、益々心配な状態です。。。どうか大きな被害が出ませんようにと、祈るしかできません(泣)
さてタイトルの「オンライン診療」ですが、ご存知ない人の方が多いと思いますが、実はすでに多くの医療機関でオンライン診療を行っています!
診療科によってばらつきがありますが、特に過疎地域などでは受診そのものが困難であるため、痛くてかなわないのでなんとか見てほしい、という状態でなければ、例えば検査をしてお薬をもらう程度の受診は嫌厭されがちになります。病院から足が遠のくと健康を損ねてしまう可能性が高く、オンラインの診察で状態の観察とお薬の処方程度ならできるため、通信技術のめざましい発展もあいまって、政府もオンライン診療に関するガイドラインをだして、正式に運用されることになった経緯があります。
ではどのようなケースが想定されているかと言いますと、以下一部ガイドラインから抜粋します。
「生活習慣病等の慢性疾患について、定期的な直接の対面診療の一部をオンライン診療に代替し、医師及び患者の利便性の向上を図る」
「生活習慣病等の慢性疾患について、定期的な直接の対面診療にオンライン診療を追加し、医学管理の継続性や服薬コンプライアンス等の向上を図る」
基本的にはすでに通院歴のある病院において運用されますので、初診ではなく再診という形を原則としています。慢性疾患などで急に症状が悪化する可能性が低いのであれば、患者さんにも医師にも利便性の向上になり、服薬をちゃんとしているかどうかの確認もできるため、医学管理の継続性を向上することを想定しています。
逆に、あってはならない例として、
「患者が、向精神薬、睡眠薬、医学的な必要性に基づかない体重減少目的に使用されうる利尿薬や糖尿病治療薬、美容目的に使用されうる保湿クリーム等の特定の医薬品の処方を希望するなど、医薬品の転売や不適正使用が疑われるような場合に処方することはあってはならず、このような場合に対面診療でその必要性等の確認を行わず、オンライン診療のみで患者の状態を十分に評価せず処方を行うこと」
これは医師側のモラルの問題もあるかと思いますが、このほかにも通信技術についてある程度の知識が要るPC操作や、セキュリティーの問題など課題はありますが、海外ではかなりのスピード感でオンライン診療が広がりをみせています。
すでに導入している医院の診療科として「歯科」はまだ少ないですが、歯科の方が医科よりもホームページとの親和性が高く、オンライン診療が普及する見込みがあると思われます。ですが、なにせ歯が痛いのは動画で見ただけでは治りませんから、実際にはお口の悩みに関する相談窓口、矯正歯科におけるフォローアップ、往診先との情報のやりとり、などがメインになるものと思われます。
当院でもオンライン診療を導入していく予定でおります!また詳細はおって報告いたします。
最後までお読みくださりありがとうございます^^