歯科と全身の関わり その2

梅雨空が続きうんざりしていたら突然の猛暑突入。陽気の変化に身体がついていかない人も多いのではないでしょうか。
良質な水やお茶で水分補給しつつ、体調には十分気を付けましょう!

ここでいう水分補給で大事なのは、ペットボトルはこぼれないし持ち運びも便利でとてもいいのですが、糖分の多いジュースだと急激に血糖値があがり、余計に喉が渇いてしまうので注意しましょう!
といっても、水とお茶だけだと胃受けが悪くなることもありますから、ジュースが厳禁なわけではありません。ストイックになりすぎないように、適度に調整しましょう。毎回毎回のジュースは止めましょう!!

さて本題。

口腔と全身の関わりですが、前回「ひみこのはがいーぜ」という標語を紹介して、噛むことの大切さを発信しました。とてもタイムリーなのですが、2017.6/28に東北大学から

「自分の歯が多く保たれている高齢者は健康寿命が長く、要介護日数短い」

というインパクトのある発表がありました。

ご自身の歯をなるべく失わないように、高齢になっても健康で元気を目指す「8020運動」が展開されてから約30年。しっかりしたエビデンスがどんどん出てくるようになりました。その他にも、

「歯を喪失し義歯未使用の場合、転倒するリスクが約2.5倍」

「歯がほとんどなく義歯未使用の場合、認知症のリスクが約1.9倍」

など、歯と全身に関わる様々な論文が出ています。

最も原始的な器官ゆえに、あらゆる出発点となっている口腔。生きていくうえで必要な栄養の入り口でもあり、病気(メタボリックドミノ)の出発点でもあり、質の良い生活ができるかどうかは口腔の健康状態に大きく左右されるということ。

いま、健康を害するあらゆるファクターを出来るだけ排除し、健康長寿を目指す取り組みが急速に広まっています。なかには「水素水」などの、いまいち信憑性に乏しいモノも出回ります。
今後も同様な若干怪しいモノが増えると予想されますが、ちゃんとした信じられる情報をゲットしましょう!
(個人的にですが、、、TVや新聞で広告をうてるくらいの商品は値段が高くてあたりまえで、安いものには安いだけの理由があると思います。)

今後も学会などで得た情報はどんどん発信いたしますので、みなさまの健康のお役に立てればと思っております。みなさまもどうぞ体調を崩されないように夏を楽しんでください!