2023/01/26
2023年度最強寒波到来!寒い日が続きそうですね。
さて2023年は一体どんな年になるでしょうか。新型コロナウイルス感染症が始まって3年経過してもいまだに世間を騒がせていますが、やはり「健康」はとても大事なものですね。日頃から気を付けて、良い健康習慣を身に付けてもらいたいものです。
随分前に作成途中でそのまま投稿されていなかったブログ記事です。何年か前のものですが、いまでも大事な内容ですので投稿いたします!
唾液のチカラ その1 https://www.taki-dc.com/blog/251
唾液のチカラ その2 https://www.taki-dc.com/blog/407
いままで何度か唾液について述べてきましたが、先日抗加齢医学会の分科会で「唾液」についての講演がありましたので、以前のものに加えてさらに情報をアップデートしたいと思います。今回参加したセミナーは、唾液腺という唾液をつくる組織を研究している、私の母校神奈川歯科大学の槻木恵一教授のご講演でした。新型コロナウィルスの感染・増殖が口の中で起こると言われており、唾液の重要性がクローズアップされております。
さて、以前からも述べているように、唾液の中には様々な成分が含まれています。食事の時(殺菌・初期消化・潤滑・味覚など)に作用するような成分もあれば、傷を治癒しやすくしたり、胃粘膜を保護するような作用もあります。ここまでは以前にも述べているのでおさらいとして、さらに、唾液腺から分泌される成分の一部は、舌の付け根から血管の中に吸収されて全身に運ばれて作用している、ということが分かっています。
まだ未知の部分もあるとのことですが、EGFと呼ばれる上皮細胞増殖因子や、BDNF(Brain-Deviced Neurotrophic Factor)と呼ばれる、脳由来神経栄養因子などは、唾液腺で作られて、全身に作用する内分泌様作用があるとのことです。内分泌物質はホルモンとも呼ばれ、体内の標的となる臓器にシグナルを送る、メッセージ物質とも呼ばれています。BDNFは唾液腺で作られ、主に脳全体に作用し、特に海馬と呼ばれる記憶を司る領域に作用して、GABAと呼ばれる抗ストレス物質を多く作り出すように作用することが分かった、とのことです。
簡単に言うと、唾液がしっかり出ることで、ストレス軽減や不安感を減少させる可能性が高い、とのことでした。
このように、有益な成分が含まれた唾液ですが、当然ですが分泌量が減ってしまうと効果も薄れてしまいます。そこで分泌量が増えやすいような食材もある、とのことでしたので、簡単にご紹介いたします!
いろいろな研究の結果をご紹介したいところですが、要約しますと、ヨーグルトや発酵食品を摂取することで、腸管免疫が強く反応して唾液中の良い成分が増加する、とのことでした!冬になるとヨーグルトのCMが増えますが、理にかなっているようでした。
最後までお読みくださりありがとうございました^^ 今年は少し投稿頻度を上げて発信できればと思います!